産科 Obstetrics
当クリニックでは、硬膜外麻酔による無痛分娩を行っています。
陣痛・分娩に伴う痛みレベルを抑えることで、疲労やストレスが少なく、分娩後の回復が早く、体力を温存できるといわれています。
無痛分娩の希望があり、医学的適応に基づいた計画分娩が可能な経産婦の方が対象です。
事前予約制です。ご希望の方は、受付にお問い合わせください。
当クリニックでの無痛分娩について
近年、無痛分娩を希望される方が多くなっており、当クリニックでは分娩数全体の約10〜15%が無痛分娩で出産されています。また、入院中のアンケート結果から無痛分娩をされた方の約90%が、当クリニックでの無痛分娩に満足されており、痛みが十分に緩和されたとお答えいただいております。
当クリニックでは、安心・安全かつ質の高い無痛分娩の提供を目指しており、硬膜外麻酔は麻酔科専門医が行い、無痛分娩についてしっかりと教育されたスタッフが分娩に立ち会います。希望されるすべての方に、無痛分娩を提供したいと考えておりますが、安全な医療体制を整えるために、平日、1日1名の方のみに無痛分娩を行っています。そのため、ご希望が多い場合はキャンセル待ちになることがあります。
対象となる方
現在、経産婦の方のみ受付しています。
初産婦の方は、経産婦の方に比べて、分娩時間が長くなったり、吸引分娩や帝王切開率が上がったりする傾向があるため、現在、初産婦の方の無痛分娩を中止しております。
計画分娩
当クリニックでの無痛分娩は、分娩予定日前に、事前に決めた日に入院し、子宮収縮剤の内服薬・点滴を用いて陣痛をおこす、「計画分娩」で行います。
計画分娩予定日は、概ね妊娠38週〜39週頃になります。
胎児発育状況、子宮頸管の長さなどを参考にして、1〜2週間前に医師が決定し、計画分娩予定日をお伝えしています。日程は患者様のご希望に沿うことはできません。
また、計画分娩予定日よりも前に陣痛や破水が起こることもあります。その場合には、安全のため無痛分娩の対応ができず自然分娩となることもあります。
硬膜外麻酔での鎮痛
硬膜外麻酔とは、背中から細いチューブを入れて、そこから痛み止めの薬を脊椎の中の硬膜外腔に流すことにより、陣痛や分娩時に感じる痛みを取り除く方法です。母体の薬の影響が少なく、薬が赤ちゃんに届くことはほとんどありません。強い痛みは感じませんが、赤ちゃんが産道を通り「生まれてくる」感覚がわかります。
麻酔科専門医による硬膜外麻酔
無痛分娩をご希望される方は、当クリニック産科で無痛分娩申込書・問診票を記載し、受付に提出してください。事前に麻酔科医師の診察が必要となる場合や、硬膜外麻酔ができない、と診断されることがあります。
一旦、無痛分娩の予約をおとりしても、切迫早産傾向、妊娠合併症の発症、不安定な精神状態、高度肥満、または母体体重の著しい増加がある場合、胎児発育が緩慢な場合など、妊娠経過によっては、無痛分娩をお断りさせていただくこともあります。
費用につきましては、「費用について」のページをご覧ください。
当クリニックでは、安心・安全に無痛分娩が行えるよう最善を尽くしております。
今後も、質の高い医療体制を維持して、安心・安全な無痛分娩を提供できるよう努めていきます。