産科 Obstetrics
LDRについての解説
LDRとは、
Labor(陣痛)
Delivery(分娩)
Recovery(回復)
の頭文字をとったもので、これらが行えるような設備を一つに詰め込んだ部屋のことです。プライバシーの守られた個室内は、陣痛室や分娩室、そして産後の回復室としての機能を果たしてくれます。
出産を経験した方であれば分かるかと思いますが、陣痛が始まるとしばらくは陣痛室という部屋で過ごすことになります。そして、陣痛の間隔が狭まり子宮口が全開になるまで待機する間は数時間から半日ほど。初産であればより長い時間過ごすこともあります。
しかし、実際に産む場所はそこではありません。子宮口が全開になり陣痛も最大限に強くなれば分娩室へ移動して出産します。そして、出産という大役を終えた後には、体を休ませるために回復室へ移動するのです。
どの時点での移動も母体に負担がかかるものであり、やっとの思いで移動することができるような状態ですが、LDRであればそのような負担をできるだけ軽減させることができます。
このほか、LDRには次のようなメリットがあります。
LDRのメリット
- 陣痛室、分娩室、回復室同士の移動がないので、母体の負担が軽減される
- 無機質な空間ではなく、あたたかい雰囲気なのでリラックスしやすい
- プライバシーが守られやすい
- 立会い出産がしやすい
※ 当クリニックは、自然分娩、無痛分娩にかかわらず、基本的にすべての出産をLDRで行っております。